一見丁寧な言い回しでも、敬語表現として適切ではないというケースはしばしばあるもの。「お間違いないでしょうか」というフレーズは典型例でしょう。
果たして「お間違いないでしょうか」というフレーズの、どの部分に問題があるのでしょうか。
問題点を明らかにするだけでなく、関連する知識なども併せてお伝えします。
「お間違いないでしょうか」は正しい敬語表現ではない!
最初に結論から述べると、「お間違いないでしょうか」は敬語表現として正しくありません。
「お間違い」という表現が不適切ですし、「ないでしょうか」というのも口語調の言い回しなので、敬語として不相応。
以上の前提を踏まえて詳細を見ていきましょう。
「お間違い」という表現は自分への尊敬語
「お間違いないでしょうか」という表現をするケースは、自分が相手に対して確認を促す場面ですよね。
確認をお願いする主体は自分自身であるはず。
例えば飲食店に勤めているホールスタッフが、お客様から注文を受ける状況を想定してみましょう。
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上記例の場合、発言の趣旨としては「私が復唱した注文内容に、間違いがないかを確認して欲しい」というもの。
冷静に分析すればわかるように、オーダーの受注と復唱の過程で間違いを起こす可能性があるのは、お客様ではなく自分の方なのです。
以上を踏まえ、自分に対して「お間違い」という尊敬表現を行うのは誤りだといえます。
当然、例として紹介した飲食店スタッフの接客方法も誤っているということですね。
「お」や「ご」は使わない!間違いを確認しているのは自分自身
尊敬語を使う際に陥りがちなのが、「お」や「ご」の誤用です。
慣れないうちは色んな言葉に、ついつい「お」や「ご」を付けてしまうもの。
再び飲食店におけるホールスタッフの応対をイメージしてみましょう。
お客様からオーダーを受注した後、「ご注文の内容をご確認させていただきます」という返し方をするとします。
「ご注文」は問題ありませんね。敬意の対象がお客様に向けられている表現なので、OKです。
問題は次で、「ご確認」という言い回しは不適切。先述の通り、自分の発言に対して尊敬表現を使うのはNGです。
確認作業を行う主体は、お客様ではなく自分だからですね。
例文の正しい表現としては、「ご注文の内容を確認させていただきます」もしくは「ご注文の内容を確認いたします」が妥当でしょう。
「お」や「ご」は手軽に扱える尊敬表現である一方、敬意の対象を把握せずに乱用するとトラブルを招いてしまう可能性があります。使用の際には十分注意しましょう。
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今度は「ご連絡いたします」という言い回しについて考えてみましょう。
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「ご連絡」というと、自分の動作に「お」や「ご」を付けているように思いがちですよね。
「お知らせ」と同様に、「ご連絡」は相手が受け取るもの。従って「ご連絡」や「お知らせ」を受け取る主体は自分ではなく、相手なのです。
行為としての「ご連絡」や「お知らせ」は、自分がへりくだる謙譲表現に当たります。
「ご連絡」という語句は謙譲語であり、問題ないということですね。
後半の「いたします」は、シンプルな丁寧語であり何ら問題のない表現です。
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「お間違い」を含むポピュラーな言い回しとして、「お間違いないようご注意ください」という表現方法もあります。
「お間違いないようご注意ください」という発言において、「間違い」を起こし得る主体は自分ではありません。
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間違いがないか確認や指摘をしたいときに失礼のない敬語表現とは?
敬語表現に「間違い」をミックスすると、場面に応じて敬意の対象が変わるため、複雑になることがおわかりいただけたでしょう。
複雑であるがゆえに、間違いをなくすためには確認や指摘をする作業が必要です。確認や指摘をする際に失礼がなく、かつシンプルな言い方を考えてみましょう。
「よろしいでしょうか?」が最適
確認や指摘の際に役立つ表現として最適なのが、「よろしいでしょうか?」という丁寧語による問いかけです。
例えば受けた注文の内容を復唱し、最後に「以上でよろしいでしょうか?」と問いかければ、尊敬表現もしくは謙譲表現による敬意の対象を考えずに済ませられます。
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「よろしいでしょうか?」の代わりに、「間違いございませんか?」という問いかけでもOKです。
一点懸念があるとすれば、よく使われる「お間違いないでしょうか」が不適切な表現だということを知らない人は、意外と多いということ。
仮に「お間違いないでしょうか」を正とすると、「間違いございませんか」の方が誤りということになってしまいますよね。
マナーの認識に相違があるケースです。
確認のための言い回しは「お間違いないでしょうか」であるべきだと考える相手に対し、「間違いございませんか」と発言すると、敬意が不十分だとしてトラブルを生んでしまう可能性があります。
特に接客・サービス業の場合、お客様の言葉遣いに多少の問題があったとしても、おいそれと指摘はできないもの。
トラブルやリスクを減らす意味でも、相手に確認や指摘を行う際には「よろしいでしょうか」というシンプルな問いかけ方を選ぶのが望ましいでしょう。
敬語表現はシンプルに使うこと
敬語表現で肝心なのは、言い方がシンプルであること。文章が長くなると敬意の対象どころか、言いたいことさえ伝わりづらくなります。
敬意を表することがメインになり、言うべきことが伝わらないようでは本末転倒ですよね。
もちろん敬意を表するのは大事ですが、気を遣いすぎると二重敬語になってしまうおそれもあります。敬語表現はシンプルに、歯切れよく使うことを意識しましょう。
シンプルな敬語表現にすることにより、敬意を表すことと、言うべきことを的確に伝えるという2つの効果を生みだせます。
「よろしいでしょうか」はシンプルな敬語表現の代表格です。
シンプルで歯切れよく、間違いなどのトラブルも減らせるため、相手に好印象を与えられるでしょう。
ビジネスシーンの言い換え表現「という認識でよろしいでしょうか」はメールや返事で使える
自分の理解に間違いがないかを確認したい場合、相手への問いかけ方として「~という認識でよろしいでしょうか」を使うのも有効です。
口頭であれば復唱の代わりに使ってもよいですし、ビジネスメールのやり取りにおいても役立つでしょう。
先に自分の認識を述べ、最後に「~という認識でよろしいでしょうか」と結べば、自分の認識している内容を相手にジャッジしてもらうことができるというわけです。
自分の認識を説明し相手にチェックしてもらう要領は、敬語表現に限らず仕事でミスを減らすためにも有効な手法。英語でも同様の言い回しがあるように、コミュニケーションにおける常套手段といえます。
過去形の言い回しにも注意「よろしかったでしょうか?」は不適切
確認作業における問いかけには「よろしいでしょうか」が望ましい、と述べました。
誤りの類語に「よろしかったでしょうか?」というものがあるので、併せて触れておきましょう。
「よろしかったでしょうか?」は不適切な表現です。「よろしかったでしょうか?」はいわゆる「バイト敬語」と呼ばれるもので、若年層のアルバイトを中心として慣行的に使われています。
「お間違いないでしょうか」もバイト敬語として同類ですね。
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「よろしかったでしょうか?」ではなく、「よろしいでしょうか」という聞き方にするのがよいでしょう。
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お名前を頂戴できますか
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そもそも「名前をもらう」という行為は一般的にありません。伝統芸能の襲名くらいのもので、サービスを売買する関係では成立しないでしょう。
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お客様の名前を確認したい場合は、次のような言い方をするとよいでしょう。
「お名前を頂戴できますか」はバイト敬語として区別するべきではなく、むしろ一般的なビジネスマナーにおけるNG表現です。
取引先や顧客など、目上の方に対しては特に注意が必要でしょう。
1万円からお預かりします
「1万円からお預かりします」というのも、よく耳にするバイト敬語ですよね。正しい言い方としては、「1万円お預かりします」が妥当です。すなわち「から」が不要ということですね。
「1万円からお預かりします」という言い回しが浸透した理由としては、お釣りを返すという前提があるからだとされています。
預かった1万円からいくらかお返ししなければならない、ということですね。バイト敬語を踏まえた上で、問題の核心をつきましょう。
お客様から預かるお金はあくまで「1万円」であり、決して「1万円から」ではありません。
従って「1万円からお預かりします」という表現は正しくないのです。敬語表現に限らず、まずは物事をシンプルに考えることが肝心ですね。
まとめ
バイト敬語をはじめとして、若者言葉はおかしいと言われがちですよね。
一方で知識人や学術の専門家でも、誤った日本語の使い方をしている人は少なくありません。
敬語表現は最たるもので、ネイティブの日本人でも苦労するものです。
敬語表現を正しく理解できれば、言葉遣いはいっそうスマートになります。
変に美しい響きを追求する必要はありません。シンプルで明快な敬語は、結果としてスマートな日本語表現につながることを覚えておきましょう。